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●政策演説を通じて
日本の取り組みを世界に発信
平成13年1月25日から1月30日にかけて、各国の経済界のリーダーや学者らが一堂に会する世界経済フォーラムの年次総会(ダボス会議)が、スイスのダボスで開催されました。
この会議に、森総理は日本の現職総理として初めて出席。27日に森総理のために特別に設定されたセッションにおいて、政策演説および質疑応答を行うとともに、世界経済フォーラムが森総理を主賓として開催した昼食会にも出席しました。
「日本と地球の未来を形作る」と題して森総理が行った政策演説の内容は、(1)日本経済の再生、(2)日本の経済社会構造の変化、(3)グローバルな課題に対する日本の貢献の3つを柱としたもので、グローバル化した国際社会の中での日本の役割、特に、日本新生に向けた施策についての我が国の取り組みを、世界に向けて効果的に発信しました。
●演説の最後に難民キャンプの
子供たちから贈られた歌を披露
森総理は演説の中で、日本経済の再生に関して「日本はバブルの負の遺産を解消し、完全に復活する体制を整えつつある」と、再生への自信をのぞかせたほか、構造改革については、経済各分野での一層の規制緩和と競争政策の必要性を強調し、「断固、競争促進策を進めていく」と力強く訴えました。
また、グローバル化に関しては、「これからも日本は最大のODA供与国であり続けたい」と語り、開発途上国への支援を積極的に行っていく考えを示しました。
さらに、森総理は平成12年秋の国連ミレニアム・サミットで総理自身が提唱した、貧困、紛争、難民、感染症、環境破壊といった人間の存在自体への脅威に打ち克つことを目的とした「人間の安全保障」という理念に言及した上で、1月のアフリカ3カ国訪問を「新しい世紀における日本のグローバル外交の出発点」と位置づけ、アフリカの再生に向けた取り組みに最大限の貢献を行う決意を表明しました。
そして、最後に森総理は、アフリカ訪問の際に視察したケニア北部のカクマの難民キャンプで、祖国を追われた子供たちから贈られた、次のような歌を披露して演説を締めくくったのでした。
『女の子が、男の子と一緒に学校に行って、結婚のために早く学校をやめる必要がなくなる日がいつか来ないか、私は夢を見る。みんな、こういう日はいつかくるのだろうか。
女性が男性と同じくらい重要な職、例えば、先生、医者、技師といった職につく日がいつかこないかと私は夢を見る。こういう日はいつかくるのだろうか。
世界で戦争がなくなり、みんなが平等になる日がいつか来ないかと私は夢を見る。みんな、こういう日はいつかくるのだろうか』
●昼食会では各国の首脳たちと
個人的な友好関係を深める
ダボス会議での森総理の演説の模様は、ヘラルド・トリビューンのような欧米の主要紙を含め、内外のメディアで大きく取り上げられたことにより、国際社会に対する我が国からの積極的なメッセージの発信としての効果を上げたといえます。
また、森総理を主賓とし、各国政財界首脳を招待して世界経済フォーラムが主催した昼食会では、森総理は各国各界の指導者たち、特に同一のテーブルとなったアルバニア、クロアチア、キルギス、ブルガリア、テュニジア、ノルウェーの首脳たちと個人的な関係を深めました。
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