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4島での共同作業提案、日ロ賢人会議に出席
《2006年(平成18年)3月26日〜3月28日》


 森喜朗前首相は3月26日から28日までロシア・モスクワを訪れ、プーチン大統領との会談に臨むとともに、両国の有識者でつくる「日ロ賢人会議」第3回会合に日本側座長として出席し、北方領土問題やパイプライン建設計画などで意見交換を行いました。帰国後、森氏に今回の訪ロの成果を聞きました。

  日ロ賢人会議の成果はどうでしたか。

  両国のメンバーがうち解けた関係になって、ざっくばらんな話ができるようになりました。日ロ首脳間の合意を補う意味では非常に成果が上がっている。北方領土問題に関しては日本側から両国が4島で共同してできる作業を考えようと提案しました。例えば、防災や保健衛生で一緒に取り組むのはどうかということです。

  その提案は四島の共同統治に向けた布石となりますか。

  共同統治と言ってしまうとなかなかうまくいきません。地理的に近い分、「日本が有利だ」とロシア側が警戒してしまいます。日ロ両国が四島をはじめサハリンなど広いエリアで共同でやり得る作業、仕事があるのではないかということです。

  7月の主要国首脳会議(サンクトペテルブルク・サミット)で小泉純一郎首相とプーチン大統領が再会します。

  その時に行われる日ロ首脳会談で(東シベリア産の原油を太平洋側に運ぶ)パイプラインを政府間の正式合意にしたいと思います。パイプライン計画のうち、具体化が遅れている第二段階の工事費用は日本も出資することになっていますが、合意文書がなければ公的な資金は使えません。小泉首相にとっておそらく最後になるサミットで、パイプライン建設の合意を確認することが大事だと思います。

  今回の森氏とプーチン大統領の会談で、大統領から「平和条約がないのは残念だ」との発言がありました。

  大統領にも領土問題を解決させたいという思いがあるはずです。しかし、大統領は少し強気になっています。それは日本と中国、韓国の関係が悪化しているからです。ロシアの経済がさらによくなるのは明らかで、日本がダメなら中国や韓国と関係を強めればいいと有利に立っている意識が強くなってきています。いずれにしても「ポスト小泉」が誰になるかによって、もう一度仕切り直しするということではないでしょうか。

 

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