|
《2004年(平成16年)4月14日》
森喜朗前首相が日本側座長を務める「日ロ賢人会議」の初会合が4月14日、ロシアのモスクワ市庁舎で開かれ、日本とロシアの有識者が平和条約締結交渉や経済文化交流の拡大など日ロ間の課題について討議しました。
賢人会議は小泉純一郎首相が、日ロの中長期的な課題について有識者が自由に意見交換する場としてプーチン大統領に提案。昨年10月の日ロ首脳会談で設立が決まったもの。
日本側メンバーは日本経団連の奥田碩会長(トヨタ自動車会長)や柔道でプーチン大統領と親交のある山下泰裕氏、法政大の下斗米伸夫教授ら7氏で、ロシア側の座長にはルシコフ・モスクワ市長が就きました。
会議で、森前首相は「知恵を出し合って政府間の取り組みが進展するよう環境整備を図りたい。良い関係を醸成できるよう努力しよう」と今後の日ロ関係の発展に期待を表明。ルシコフ市長も「両国関係が発展するよう新しい刺激を与えないといけない」と強調しました。
次回会議は東京で開催することが決まっており、賢人会議のメンバーは日ロ関係について討議した内容を両国首脳に直接、提言する方針です。
首相在任中からプーチン大統領と深い親交がある森前首相。今回のロシア訪問中も大統領と会談し、領土問題について「日ロ両国にとってよい解決方法を考えていく必要がある。事務レベルにしっかり指示を出してほしい。日ロ関係を前進させたい」と解決に強い意欲を示しました。来年は日ロ修好150周年の節目の年を迎えます。停滞する領土問題の環境整備に、森前首相が活躍する場はますます広がりそうです。
|